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夏の光を閉じ込めて ― 吹きガラスで作る風鈴の魅力

Toshiyuki Yasuno
ユーザー
2026年4月8日

こんにちは。ガラス工房「硝子庵(しょうしあん)」の田中と申します。ガラス職人として25年、日々溶けたガラスと向き合いながら作品を作り続けています。


今日は、これからの季節にぴったりの「吹きガラスで作る風鈴」についてお話ししたいと思います。


■ ガラス風鈴との出会い


私がガラス風鈴に魅了されたのは、修業時代に師匠の工房で目にした一つの風鈴がきっかけでした。透き通った青いガラスに夏の陽射しが差し込み、まるで小さな海がそこにあるかのようでした。風が吹くたびに涼やかな音色が響き、その瞬間「自分もこんな作品を作りたい」と強く思ったのを覚えています。


■ 吹きガラス風鈴ができるまで


風鈴作りは、約1,300度に熱した炉からガラスの塊を吹き竿で巻き取るところから始まります。息を吹き込みながら少しずつ形を整えていくのですが、ガラスは生き物のように刻一刻と変化します。膨らみ具合、厚さ、そして口の広がり方――これらすべてが音色に影響するため、一瞬たりとも気が抜けません。


特にこだわっているのは「音」です。風鈴の厚みをほんの少し変えるだけで、音の高さや響き方がまったく変わります。私の工房では、一つひとつ音を確かめながら仕上げているので、同じものは二つとありません。


■ ガラスに色を重ねる楽しさ


風鈴の魅力は音だけではありません。色ガラスを重ねることで、光を受けたときに美しいグラデーションが生まれます。今年の新作では、夕焼けをイメージした橙色から紫へのグラデーションに挑戦しました。窓辺に吊るすと、部屋の中に柔らかな色の影が広がり、目でも涼を感じていただけます。


■ 体験教室のご案内


当工房では、吹きガラス体験教室も開催しています。初めての方でも丁寧にお教えしますので、世界に一つだけの風鈴を作ってみませんか? 自分で息を吹き込んで作った風鈴の音色は、きっと特別なものになるはずです。


ガラスという素材は、光と音を通して人の心に涼やかさを届けてくれます。これからも一つひとつ心を込めて、皆さまの暮らしに寄り添う作品を作り続けていきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Toshiyuki Yasuno
ユーザー
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